ミックスボイスでの息漏れや声が掠れたりしてしまう時の3つの対処法 高音練習で陥る落とし穴

おいす!音楽人講師をしている凜です。

ミックスボイスの練習に励んでいる人は大勢います。ですが練習時に「掠れてしまう」や「息が漏れてしまう」という事に悩んでいる人がいます。

高音を出したい!」という思いから練習に励んでいるのに、何回やっても習得できなければ辛いですよね。

そこで今回は、ミックスボイスでの息漏れや声が掠れたりしてしまう時の対処法を解説していきます。

あなたの活動の役に立てば幸いです。

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発声時の「息漏れ」や「掠れ」は悪い事か

まずは、発声時の「息漏れ」や「掠れ」は悪い事なのかという事を考えていきましょう。

なぜなら、ちゃんとミックスボイスを出来ているのに「息漏れ」や「掠れ」で悩む人もいるからです。

出来ているのに悩んでしまっては、意味はありません。そんなことなら、練習に時間を使った方がましです。

ですので、あなたが「息漏れ」や「掠れ」で悩む必要があり、対処すべきなのかを考える必要があります。

ここで必要がなければ、他の練習に時間を当てましょう。

「息漏れ」

まず、息漏れから考えていきます。

人が生きていくうえで欠かせないものは呼吸です。息ができなければ、死んでしまいますからね

ですので人間は、息が止まった状態は悪い事と考えています。

では、「息漏れ」とはどういう事でしょうか。ただ息が出ているという事です。

普通に考えると、そんなに悪いことではなさそうですよね。発声でもその通りで「息漏れ」自体は悪いことではありません

声を出すときには、呼吸で声帯を震わせます。その振動が音になります。その時、誰しも息は出ますし漏れるという事も当たり前に起きます。というより、息を出さなければ声は出ません。

ですが、発声において一つだけ悪い状態があるのです。それは、「声を出したいのに息しかでない」という状態です。

声を出すという事は誰にでもできます。つまり、生物学上当たり前に出来る事ができないというのは悪い状態と考えていいでしょう。

ですので、「声を出したいのに息しかでない」という状態ならば悪い事なので、改善していく必要があるのです。

この事で悩んでいるならば、あなたは正しいです。また、この状態ではないのに悩んでいるのであれば、その悩みは不要といえるのです。

「掠れ」

次は、掠れについてです。

声が掠れているというのは、2パターンあります。

  • 元々ハスキーボイス
  • いつもの声と違う形で掠れている

前者は、生まれ持ったことなので悪いことではありません。ですので悩む必要はないでしょう。

ですが後者は違います。いつもと違う状態という事は、体に何か悪い影響が出ているのです。それは、風邪だったり発声の仕方が間違っていた時です。

体調が万全で声がかすれるなら、あなたの体に合っていない声の出し方となりますので、改善していかなければなりません。

つまり、あなたの悩みは正しいのです。逆に、元々ハスキーボイスの人は悩む必要がありません。

当たり前が当たり前じゃないときは改善すべき

発声というのは、体のことと密接にかかわっています。ですので、生物学上当たり前に出来る事ができない場合は、悩む必要があります。

逆に、生まれ持ったものや生物学上当たり前のことのままであれば、悩む必要がないのです。

そして、「息漏れ」や「掠れ」で悩み改善すべき人はこの記事を読み進めていってください。

そうでない人は、あなたの練習は間違っていません。自分に自信をもって活動していきましょう。

「息漏れ」や「掠れ」の3つの対処法

さて、ここまで読んでくださっているのなら、あなたは「息漏れ」や「掠れ」を改善すべき人ですね。

ここからは、それらの対処法を解説していきます。

3つのアプローチから改善していきましょう。

  • 失敗から原因を探せ
  • 発声法というセオリーを鵜呑みにするな
  • 当たり前に出来る事から学べ

人間という生き物である以上、体の本質から逸脱すると失敗します。ですので、本質をついたこのアプローチで改善していきましょう。

1;失敗から原因を探せ

どんな人間も失敗はつきものです。ですが、成功してきた人は、その失敗から学び改善することで成功してきました。それは、どの時代でもそうなのです。

ですのでまず、失敗から原因を見つけ改善策を練るという事をしましょう。

ここから始めないと、失敗を繰り返す負のスパイラルへと陥ります。

なぜ、「息漏れ」や「掠れ」が起きるのかを知り、改善策を練っていきましょうね。

「息漏れ」や「掠れ」の原因

「息漏れ」と「掠れ」原因は2極化しています。

  • 息漏れは、声帯を開きすぎて息が抜けてしまう
  • 掠れは、声帯を閉めすぎ、音が掠れて聴こえる

よく、「喉を締めるな」といいますが、本当は声帯のことです。厳密にいうと声帯に影響が出るものすべてに力を入れるなといいたいのです。

喉周りの筋肉が引き締まっても、声帯は圧迫されて締まってしまいますからね。

体の筋肉は、繋がっています。手を握ると腕の筋肉が固くなるように、意識した場所と効果が出る場所は違うという事も起きます。

ですので、声帯や喉だけに意識を向けるのは間違いです。体全体で、声帯に影響が出る場所を探し効率的な物を見つけましょう。

声帯を開きすぎて息が抜けてしまう場合

この場合は、息漏れです。

声帯を息でこすって声を出すんですから、開いたら擦れません。息が抜けていくだけです。

それを改善するには、喉が開く感覚とのどが絞まる感覚になれましょう

この感覚になれるには、息を吐いて止めるを繰り返します。息を吐くと喉が開き、止めると喉は締まります。

一つ注意点は、息を止める場合に吐くことを辞めてしまう事を避けましょう。吐く息を遮るような形で息を止めるのです。

息を吐き続けながらとめる事と感覚が似ているものは嘔吐する時です。お腹に力が入り、おえっとなります。

ですがその時、のどは絞まります。なぜなら、吐いたものが肺に入らないようにするためです。

この感覚を覚えると、喉の締め方や開き方の感覚を学べます。

この感覚を学び、息が漏れないような声の出し方をしましょう。もちろん、ミックスボイスを出す上です。

声帯を閉めすぎ、音が掠れて聴こえる場合

この場合は、「掠れ」です。

掠れの原因は声帯の締めすぎです。よく「高い声を出そう」として思い切り声を出してしまう人がいます。そうすると、体全体に力が入り、結果喉を締めてしまう事になります。

これを改善するには、くしゃみを利用します。

よく、くしゃみをする人でとても大きな声を出す方がいます。あの声の出し方は、発声でも大いに活用できるのです。

くしゃみは自然に出るものです。この、自然に出る事がとてもおおきな効果を呼びます。

くしゃみをするときには、大きく息を出さなければいけません。ですが、大きく声が出て、掠れていません。つまり、喉が絞まらず楽に声を出せています。

この感覚を覚え、身に着けられるようにしましょう。

声は出すものではなく、抜けていくものだと考えればいいのです。そうすれば、出そうと力まず、あなたに合った声がよく鳴るポイントを見つけられます。

そこから、高い音まで出せるようになればいいのです。

つまり、ミックスボイスを出そうなどと考える必要はなく、一番良く鳴るポイントで声を出したらミックスボイスだったというけったにすればいいのです。

この意識の差にも、体の力み具合がよく抜けていい効果を呼ぶでしょう。

このように、「掠れ」の原因は気持ちや体の力みからくる喉の締めすぎによるものなのです。

2;発声法というセオリーを鵜呑みにするな

よく、発声の仕方などを教える記事や動画がありますが、それを鵜呑みにするのはよくないでしょう。

なぜなら、発声とは体で行うものなので、一人一人正解が異なってくるからです。人それぞれ見た目や体形はちがいますよね。声帯も人によって違います。

つまり、セオリーを信じ込みすぎると痛い目を見ます。あなたの体に合ったやり方でなければ、成功はしないのです。

大事なのは、色んなやり方からあなたの体に合った練習方法を見つける事なのです。その過程として、セオリーを行うというのはいい事でしょう。

そして、あなたの体に合った発声法は、当たり前に出来る事にヒントが隠れています。

そのことは、次のテーマで解説しましょう。

このように、セオリーを頼り切ると、いつまでたってもいい発声は身につかないのです。

3;当たり前に出来る事から学べ

先ほど、あなたの体に合った発声法は、当たり前に出来る事にヒントが隠れていますといいました。その理由を解説していきます。

当たり前に出来る事とは人が生きていくうえで一番効率的に出来ることが多いです。だからこそ、意識しなくてもできるのです。なぜなら、生きていくうえで都合がいいからです。

先ほど、くしゃみを利用するといい発声ができると言いました、この事も当たり前に出来る声る現象だからこそ利用します。

くしゃみは元々、鼻やのどに入った異物を取り除くために生まれる事象です。このような生理現象は体に害がないことが多いです。

ですので、これらを利用してもあなたの発声に害が及ぶことはありません。下手に、体に合わないようなセオリーや無理な発声を行う方がよっぽど頭がおかしな行動です。

ですので、当たり前に出来るようなことから、いい発声を見つけられないか探しましょう。

例えばジェットコースターなどに乗って、叫ぶ人もいますがあれも大きな声が出ていますよね。そんなきっかけが見つけられるといいでしょう。

大事なのは、あなたに合っているかどうかです。「息漏れ」や「掠れ」というのはあなたに合っていないという決定的な証拠です。

だって、普段喋れているのですから。大きな声だって出るし、くしゃみだって出ます。無理に体に合わないことをするのはやめましょう。

このように、当たり前に出来る事からあなたに合った方法を見つけることができるのです。

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基本的に体のバランスを崩すようなことをしてはいけない

元メジャーリーガーのイチローさんもこのようなことを言っています。

体のバランスを崩すようなことをしてはいけない。

野球選手が過度にウエイトトレーニングをすることに対して意見しています。

体を大きくしたことで、全然思うように体が動かなかったそうです。

考えなしの肉体改造やトレーニングは逆効果だという事ですね。歌に対しても、僕は同じだなと思っています。

体に合わない発声をすることで、喉を壊したり、「息漏れ」や「掠れ」といった失敗を生み出します。

ですので、基本的に体のバランスを崩すようなことをしてはいけないのです。

これを理解していない人がいかに多い事か、発声で悩む人がおおいのにも頷けます。

なので、皆さんにこの事を知ってもらうために記事を書きました。頑張って練習して、それが原因で体を壊しては悲しいですからね。

このように、基本的に体のバランスを崩すようなことをしてはいけないのです。

まとめ;ミックスボイスでの息漏れや声が掠れたりしてしまう時の3つの対処法 

いかがでしたか?

今までの考え方が180度変わった方もいるでしょう。正しい情報と実践があなたを救うのです。

一番言いたいことは、失敗する原因を見つけ改善するという事です。これができると、どんな時も対応できます。

そして、基本的に体のバランスを崩すようなことをしてはいけないという事も理解しましょう。

体は一つだけしかありません。壊れてからじゃ遅いのです。

この事から、効率的な練習方法を身に着けていきましょうね♪

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あなたの活動の役に立てれば幸いです。

以上。凜でした!