おいす!凜です。
「DTMを始めたけど何からやっていいかわからない」
こんなことを思っている方は多いでしょう。誰もがDTMを簡単に始められるようにはなりましたが、いざ始めると、何をしていいかわからないと悩む人は多いです。
いきなり作曲から入るのは難易度が高いですし、DAW自体の操作もおぼつかない頃ですよね。
そこで「制作のイロハを学べ、始めやすいもの」が存在します。
それは、カバーソングの制作です。世に出ている楽曲は、学べるものが多く、それをコピーすることで自分のスキルアップにつながります。
さらに、制作していくうちにDAWの操作なども覚えていけますので「一石二鳥」です。
今回は、DTM初心者が上達するための第一歩は、カバーソング制作である理由を解説していきます。
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もくじ
カバーソングとは
カバーソングとは、既存の楽曲を自分なりにアレンジやそのままコピーしたものです。
有名なアーティストでもカバーソングを発売していますよね。あのクラスになると原曲とは違った感じになっていますが、まず初心者はそのままコピーできるようになりましょう。
なぜ初心者はカバーソング制作をするといいのか
まず、初心者がカバーソング制作する理由を3つ解説していきます。
1;作るものが決まっているので悩む時間を減らせる
初心者が一番やってはいけないことは、「何を作ろうか悩む」事です。なぜなら、ただでさえスキルが身についていないのに、悩みに時間を使う事は無駄だからです。
そもそも、初心者は「何を作るか」で悩んではいけないのです。作るための技術や知識がまだないのですから、悩んだところで「作るためのスキル習得」にまた悩ませられることになります。
そこで、カバーソング制作なのです。作るものが決まっているので、悩む時間を「スキル習得」の時間に当てられます。
周りのライバルとも、経験値の差をつけられるでしょう。
このように、悩む時間を減らせることで、自分の活動に時間を当てられるようになるのです。
2;曲制作におけるすべてのスキルが学べる
世に出ている既存の楽曲は、すべてプロが作っています。それと同じものを作ろうとしているのだから、まさにプロの技術を学ぶことができるのです。
また、制作に必要なことは以下の3つになります。
- 制作ツールを使いこなせるか
- 自分の思い通りに音を作れるか
- それらを使い曲としてまとめられるか
カバーソング制作にはこの3つすべての要素が含まれているのです。それぞれ具体例をもとに解説していきます。
制作ツールを使いこなせるか
この事は、料理で例えると分かりやすいです。
では、カレーを作るとしましょう。カレーを作るには、具材を切ったり、焼いたりしなければいけません。それには、包丁やなべを使います。
包丁やなべは調理器具、いわゆるツールです。これらの使い方を知らなければ、カレーを作ることはできません。なぜなら、具材を切ったり、焼いたりすることができないからです。
この事は、DTMでも言える事です。拍子の変え方を知らなければ、デフォルトの拍子でしか作業できません。つまり、曲制作などできないのです。
カバーソング制作を行えば、制作ツールの使い方を学びながら作業できます。さらに、完成された作品ですので、後になって無駄な使い方だったという事もないのです。
このように、曲制作には制作ツールを使いこなせるかが必須です。
自分の思い通りに音を作れるか
この事も、曲制作には必須のスキルです。あなたには、作りたいジャンルなどがあるでしょう。それには、適切な音色や楽器・リズムパターンなどがあります。
例えば、ゴリゴリのメタルを作りたいのに、アコースティックギターのような音色しか作れなければ、メタルは作れないでしょう。
さらに、自分の頭にはメロディーが浮かんでいるけど形にできないという人もいます。せっかく思いついたのに、その通り音を作れなければ曲制作どころではありませんよね。
思い通りに音を作るには、二つの要素が必要です。
- 楽器や音色選び
- リズムパターンや音程
その点、カバーソング制作を行えば2つとも学ぶことができます。
楽器や音色選び
思い通りに音を作るためには、好きなように楽器と音色を選べなければいけません。
ギター曲なのに、ピアノを使っているなど、もはやおかしいですからね。さらに、曲に合った音色というのも存在します。
ジャズを作りたいのに電子音を使っていたら、それもおかしいです。
カバーソング制作なら、音色や楽器が決まっているので、それに近づけていくという方法で学べます。その過程で、音色や楽器の選び方などを学べます。
リズムパターンや音程
リズムパターンや音程を形にできなければ、メロディーなどを作ることができません。
カバーソング制作は耳コピで作っていきますので、聴いた音を形にしていきます。その過程で、リズムパターンや音程を学ぶことができます。
これが出来るようになると、思いついた曲を形にしていけるようになります。ここまでくると、音楽が楽しくなりますよ~♪
それらを使い曲としてまとめられるか
はい、曲というのはそれぞれの楽器の集合体です。一つずつ、音を作れてもそれをまとめられなければ曲にはなりません。
よくある残念なバンドは、「ドラムが大きすぎて他が何も聞こえない」という状態に陥ります。
曲をまとめられなければ、この残念なバンドみたいになります。それは嫌ですよね。
ですので、楽器ごとをまとめていく作業、いわゆるMIXというものがあるのです。
カバーソング制作をすれば、プロが最適なバランスでMIXを行っているので、間違ったものを学ばなくて済むのです。
原曲が最高の教材となります。
このように、カバーソング制作は、曲を作ることにおけるすべてのスキルが学べるのです。
3;好きなジャンルや曲で行えるのでモチベーションが高くなり作業効率がUPする。
何事も、興味がないことを学ぶのって眠くなりますよね?学校の授業など興味がないから集中できないことは多いです。
DTMでも、興味がない分野を無理矢理学べば、集中力は続かないでしょう。
その点、カバーソング制作は原曲が膨大な量世に出ていますので、あなたの好きな物を先生にできるのです。
つまり、好きなアーティストがあなたの先生となるのです。これってテンション爆上がりですよね。
ライブですらあんなに楽しいのに、マンツーマンの先生ですよ!もはや幸せです。
この事から、モチベーションを高く維持でき、作業効率がUPします。
カバーソング制作の手順
利点だけ解説しても物足りないと思うので、カバーソング制作の手順も簡単に解説していきます。
以下の通りです。
- 曲の選定
- 曲の情報の入手、適応
- 楽器の判別
- リズム隊の作成
- 上物の作成
- その他楽器の作成
- 楽器ごとの音色選び
- 楽器ごとの下処理
- MIX
- マスタリング
かなり工程がありますよ!
では、簡単に解説していきましょう。
曲の選定
こちらは、曲選びとなります。好きな曲でもよければ、作ってみたい曲などで構いません。
自由に選んでくださいね♪
曲の情報の入手、適応
まず曲を制作するために必要な情報があります。
それは、テンポと拍子です。
テンポは、曲のスピードを決める要素。
拍子は、曲の雰囲気を決める要素です。
制作する曲のテンポと拍子はインターネットで調べることができますので、「曲名 テンポか拍子」で調べてみてください。
楽器の判別
ここから、実際に曲を聴いて、楽器の判別を行います。
どのような物があるか、それぞれ楽器ごとに意識して聴いてみましょう。
基本のバンド編成は以下の通りです。
- ドラム
- ベース
- ギター
- ピアノまたはキーボード
- ボーカル
また、これ以外にもストリングスやシンセやPADなどの超上物楽器も存在します。
あなたはいくつ見つけられますか?
また、どの音がどの楽器かわからなければ、作りようがありません。色んな楽器を単体で聴いて、覚えていきましょう。
特に、上記の楽器は覚えましょうね♪
リズム隊の作成
ここからは、耳コピで音を作っていきます。
まずはリズム隊、主に打楽器と低音楽器です。曲の根っこの部分なので大事に耳コピしていきましょう。
音の作り方は、レコーディングか打ち込みの二択になります。まあ、ドラムレコーディング出来る人は初心者ではないので、ほとんどは打ち込みになるかと思います。
打ち込みは、音源ソフトを立ち上げ音符をDAWに入力していきます。
そうすると、その音符通りにソフトが演奏してくれるのです。次からは打ち込みを知っている前提で解説していきますよ~♪
上物の作成
こちらも、耳コピからの打ち込みとなります。上物とは、ギターやキーボード、ピアノや歌などです。
上物は沢山手数が出るので、打ち込みには苦労しますが、頑張っていきましょう。
もちろん、レコーディングできる方はそうしてくださいね。生音に勝るものはないのです。
特に、歌とギターは生音意外だとかなりきついです。
今では、高性能なソフトが登場しましたが、これらに関しては生音には勝てません。
できる方はレコーディングにも挑戦してみましょう。
その他楽器の作成
ここでは、上記の打ち込みが終わって、残ったものが挙げられます。
ストリングスやシンセなどですね。
原曲だと、ハッキリ聴き取れないこともあるかもしれませんが、耳を凝らして打ち込んでいきましょう。
楽器ごとの音色選び
さて、打ち込みが終わりましたね、ここからは音色選びをしていきます。原曲と似たような音色をさがしましょう。
ちなみに、全部打ち込んでから音色選びをしてもいいですが、打ち込みながら音色選びをしてもいいです。
音色が完成して打ち込んでいくと、実際に弾いてもらっているような感覚に浸れます。
どちらを選んでもいいので、あなたのやりやすい方にしましょう。
楽器ごとの下処理
ここからは、楽器ごとの下処理です。イコライザやコンプレッサーといったプラグインを使い、音を均していきます。
ここの品質の差で、出来上がりに格段な差が生まれます。
聴きやすいように、編集していきましょう。
基本的には、楽器ごとのMIX作業といってもいいでしょう。
MIX
下処理が終わったら、曲全体のバランスを整えていきます。音量フェーダーを操作して、原曲と同じような音量バランスにしていきましょう。
分からなくなったら、原曲を聴く。これが鉄則です。
マスタリング
ここからは、マスタリングの作業です。CDの音圧までに引き上げる作業ですね。
マスタリングプラグインを使い、音圧を上げていきます。コツは、曲全体が壊れないようにしましょうね。
音圧に目が行くあまり、音が壊れてしまったら元も子もありません。
刀鍛冶が、最終仕上げで刀を研ぎすぎて折れてしまうようなものです。あなたの努力がすべてなかったことになります。
ここは焦らず慎重に。
おすすめのプラグインは、OZONEと呼ばれるものがあります。こちらは、AIが自動的にマスタリングしてくれるので、お手本として最適です。
そこから、原曲に近づけていきましょう。
まとめ;DTM初心者が上達するための第一歩はカバーソング制作である3つの理由
いかがだったでしょうか。
今回は、DTM初心者が上達するための第一歩はカバーソング制作である3つの理由とその手順について解説しました。
便利なツールでも、使いこなせなければ何も作れません。少しずつ、スキルを習得していきましょう。
成功している物の物まねから入る、これが一番の上達の近道です。いい作品というのは、学べるものが凝縮されていますからね。
「DTMを始めたけど何からやっていいかわからない」という人は、是非カバーソングを制作してみてくださいね。
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あなたの活動を応援しています♪
以上。凜でした!
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