バンド楽曲でのキーボードの役割って何?キーボードがいらない場合の判断方法!
凜

おいす!音楽人講師の凜です。主に、音楽を仕事にする方法を発信しています。

バンドを始めたい人や、作曲での楽器選びをする方はこう思う人が多いです。それは、「キーボードってどんな役割なの?」と言う事です。

キーボードの音色は、千差万別です。なぜなら、電子楽器のため、音を好きなように変える事ができるからです。

そのため、初心者ほど「これがキーボードだよね!」と音の判断さえできない事が多いです。そして、あまり目立たない楽器として認知されています。

バンドを組む人の中には、「キーボードはいらなくない?」なんて言う人もいる始末。

確かに、曲によってはキーボードが邪魔をする時もありますが、今の曲はかなりの確率でキーボードが取り入れられてるんです。

ということは、キーボードにもしっかりとした「役割」が存在します。

そこで今回は、実際に曲作りや音楽人講師をしている僕が、バンド楽曲におけるキーボードの役割を解説していきます。

また、キーボードがいる場合といらない場合の判断方法についても解説していきます。

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バンドでのキーボードの役割は3つ

さて、バンド(曲)でのキーボードの役割は一体どんなものでしょうか。それは、以下の3つあります。

バンドでのキーボードの役割

  1. バンド楽曲の隙間を埋め、スカスカ弁当から満腹弁当にする役割
  2. 比較的明るい曲での主役を務める役割(ポップス・EDMなど)
  3. どんな音も出せる性質から、ポーカーで言うジョーカーの役割

上から、よく使う順です。

キーボードは、これら3つの役割を真っ当することで、真価を発揮します。しかし、ほとんどの人はキーボードの音すらも判断できない状況です。

それもそのはず、今の楽曲は歌がメインです。音楽を嗜んでいなければ、歌が一番目立つのは当たり前の事です。

ですが、これらの役割を知る事で、今まで聞こえなかったキーボードの音が明確になるようになります。

曲の聴き方は、以下の記事を読むと参考になるでしょう。

ちなみに、キーボードは上物系と考えてください。しかし、音色によっては、ドラムなどのリズムやLOWの役割をこなす事もできます。

まあ、何でも屋さんです笑

話が長くなってしまいましたね。それでは、3つの役割をそれぞれ解説していきます。

キーボードの役割:バンド楽曲の隙間を埋め、スカスカ弁当から満腹弁当にする役割

キーボードの役割の一つ目は、楽曲の隙間を埋める役割です。

これを行う事で、楽曲がより濃密になり、情報量の高い曲を作る事ができます。ちなみに、この役割が一番使用頻度が高いです。

どうしても少ない楽器数ですと、聞く人は物足りなく感じます。この悩みを解決する楽器の一つが、キーボードなのです。

特に、作曲家などが多用します。また、バンドでもこの役割で楽曲を作る事が主流です。

そのため、あまり目立つ事がありません。しかし、重要な役割だと認識してください。

キーボードの重要さは、弁当の概念で考えるとわかりやすいです。

楽曲は、弁当箱です。この中に、おかずやご飯などが入る事によって、弁当は完成されます。

楽曲も同じです。いろんな楽器や声が、一つの曲の中に入る事で、完成します。

しかし、入れる具材が少ないほど、弁当はスカスカになってしまいますよね。

例えば、ピアノやギターの弾き語り曲であれば、日の丸弁当として考える事ができます。

土台の白いご飯が、ギターやピアノの演奏。真ん中の梅干が、歌として考える事ができます。

ご飯だけなら、白一色で目立ちません。しかし、赤い色の梅干が真ん中に乗るだけで、その梅干しの存在感が増します。

このように、楽器の種類には、いろんな役割があるのです。

キーボードは、隙間を埋める具材として考える事ができます。

例えば、唐揚げ弁当での付け合わせです。唐揚げとご飯だけなら、かなり見た目やバランスが悪いですよね。

そこで、レモンや千切りキャベツなどで、彩りを加えていきます。キーボードは上物ですので、この場合はレモンの役割ですね。

唐揚げにレモンを絞る事で、さらに旨味を引き出します。つまり、弁当全体の価値をさらに引き上げる要素として考える事ができます。

キーボードは、そんな役割です。「何か物足りない」という楽曲の悩みを解決して、満足できるものに変える。重要な役割です。

ですので、強いキーボードが一人いるだけで、楽曲やバンドサウンドの完成度がさらに増すという事です。

時にはいらない場合もありますが、この事については、後ほど紹介いたします。簡単にいうなら、詰めすぎた弁当は、逆に美味しくなくなるという事がヒントです。

キーボードの役割:比較的明るい曲での主役を務める役割(ポップス・EDMなど)

キーボードの役割の2つ目は、比較的明るい曲での主役を務める役割です。

楽曲には、それぞれ主役が存在します。物語を作る時に、主役がいた方が作りやすく受け取りやすいのと同じで、楽曲にも主役があると映えやすくなります。

ほとんどは、歌かギターソロですよね。

基本的に歌が主役で進行し、時にギターソロが主役になる事で、起承転結の転を作る事ができます。

しかし、ギターソロがあるのなら、他のソロがあってもいいのです。その時に、キーボードが使用される時があります。

この場合は、比較的明るい曲に使われます。キーボードの基本の音色は、ギターのように鋭くはありません。

どことなくフワフワした、柔らかく優しい音色です。

だからこそ、明るく優しい曲のソロとして使用されます。

何事も、適材適所が一番いいです。野球でも、投げるのが得意な人はピッチャーがいいですし、足が速い人なら外野を守らせるといいと言われます。

これと同じで、楽曲でも合う合わないがあります。明るく優しい曲では、キーボードの音色がかなりジャンルにマッチします。

ですので、ギターなどではなくキーボードを主役にするのです。

このように、キーボードは比較的明るい曲での主役を務める役割もこなす事ができます。

キーボードの役割:どんな音も出せる性質から、ポーカーで言うジョーカーの役割

今では、電子キーボードが主流となりました。パソコンでソフトを使えば、声以外の音はほとんど出す事ができます。

DTMerの方なら、MIDIキーボードでの楽曲制作を思い描くとわかりやすいと思います。ソフト次第で、ベースやドラムなどの音を出す事ができますよね。

この事から、キーボードの役割を考える事ができます。

それは、「どんな音も出せる性質から、ポーカーで言うジョーカーの役割」という事です。

上記二つの役割を考えればわかるのですが、隙間を埋めるサポート系の役割をこなすこともできれば、ソロなどの主役の役割をこなすことも出来るのです。

そして、音色によっては、ほぼ全ての役割をこなす事ができます。ですので、キーボードがいらないという人は、あまりにも軽率だと思います。

その曲でいらないのなら、ほしい音色に変えれば良いだけなのですからね。

つまり、曲に必要な事を全て揃えてくれる、何でも屋さんなのです。

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キーボードがいらない場合の判断基準

ここまで、バンド楽曲でのキーボードの役割を解説いたしました。しかし、場合によってはいらない場合が出てきます。

それは、どんな基準で決めていけば良いのでしょうか。ここでは、その方法について解説していきます。

バンドでのキーボードのいらないの判断基準は、以下の通りです。

キーボードの必要性がない時

  • キーボードの音色が邪魔をするなど、明らかに必要がない場合
  • そもそもキーボードが制作環境にない場合
  • バンド編成でキーボードがいるとかっこ悪く見えてしまう場合
  • 同期で満足する場合

このような時は、キーボードを導入しないという判断でOKです。それでは、一つづつ解説していきます。

結論から言いますが、最終的にはあなた自身の気持ち次第なところもあるので、あくまで参考という形で理解していきましょう。

キーボードがいらない時:キーボードの音色が邪魔をするなど、明らかに必要がない場合

楽曲によっては、一般的なキーボードの音色がいらない時があります。その時は、音色が楽曲の邪魔をする場合です。

例えばですが、メタルなどのジャンルは、キーボードがあまり使われていません。最近のごちゃごちゃしている曲であれば、使われる場合もあります。

人によっては、ギター2本、ドラム、ベース、ボーカルでの編成で曲を作りたい時がありますよね。そんな時は、キーボードを無理に入れなくてもOKです。

つまり、曲に合わなければいらないよねというふうに考えてもらって結構です。

しかし、電子キーボードであれば、音色も自由に変えられます。バンドメンバーにキーボードが既にいるのなら、適材適所で音色やフレーズを考えていくと良いです。

バンドは、全員で一つですからね。いらないという発想自体がNGです。

もちろん、音楽的な事に関してだけですよ。プライベートや素行の悪さでいらないという判断は必要です。

ただ、キーボードがメンバーにいないのであれば、必要な時に使うという事でOKです。

キーボードがいらない時:そもそもキーボードが制作環境にない場合

世の全ての楽曲制作者が、キーボードを弾けるわけではありません。そして、バンドメンバーでもキーボーディストが必ずいるわけではありません。

しかし、楽曲は制作していかなければいけませんよね。つまり、そもそもキーボードが制作環境にないという事です。

そんな時は、無理にキーボードを増やさなくて良いです。

なぜなら、いろいろなものに手を出すと、収集がつかなくなる事が多いからです。

例えば、異性に対して二股や三股などをしていけば、いずれ収集がつかなくなります。音楽制作も、これと一緒です。

基本的に音楽制作は、引き算で考えるのが妥当です。無駄なものが増えるほど、何が原因なのかもわからなくなってしまいます。

ですので、自分が慣れていないことは、基本的に増やさない方がいいのです。

もちろん、どうしてもキーボードが必要という時は別です。それならば、しっかりとキーボードの性質を理解してくださいね。

言いたいことは、「無理に増やすくらいならやめておけ」ということです。

キーボードがいらない時:バンド編成でキーボードがいるとかっこ悪く見えてしまう場合

バンドのカッコよさは、音楽性だけではありませんよね。見た目や雰囲気やキャラクターなど、様々な要素があります。

もちろん、音楽の面が一番重要です。しかし、活動のイメージによっては、それ以外の要素も大事になってくる事があります。

例えば、V系のバンドなどです。このような見た目重視のバンドは、外見のカッコよさや独自性も重要な要素です。

その時に、キーボードがいるとカッコ悪くなるという時は少なからずあります。また、そんなにメンバーいらないよねって時もあります。

この場合は、無理にキーボードを増やすことはありません。楽曲で必要な時だけ、自分で入れるか、レコーディングを外注すればいい話ですから。

この要因は、あなたの価値観次第です。バンドの方向性に応じて、決めていきましょう!

キーボードがいらない時:同期で満足する場合

やはりライブは、生演奏の方がいいですよね。しかし、別に生じゃなくてもいい楽器があります。

例えば、キーボードでならす効果音やシンセの音です。

もちろん、生がいいという人もいますよ。僕自身、基本生演奏至上主義ですので。

これらが生じゃなくていい人は、ライブで「同期」と呼ばれる手法で事足りてしまいます。

同期とは、生で演奏する以外の楽器だけを入れた、カラオケ音源に合わせて演奏をする事を言います。

簡単な話、皆さんがよく行くカラオケも同期の一種です。歌しか歌えない人は、楽曲が欲しいですよね。

だからこそ、歌以外の全て入ったカラオケ音源で同期歌唱をしていると言えます。

これが4人バンド編成になれば、ボーカル、ギター、ベース、ドラムはあるので、それ以外の欲しい楽器をカラオケ音源で流す事により、より濃厚なライブができるというわけです。

つまり、キーボードが同期で満足する人は、いらないよねって事です。

この場合なら、無理にキーボードを増やすことはないでしょう。バンドの収入も、人数が少ない方が一人当たりが多くなりますしね。

もちろん、キーボードを入れたいのならば、入れて構いませんよ。

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ならキーボーディストはどこを目指せばいいか?

この記事を読んでいる人の中には、「キーボーディストになりたい!」という方も多くいます。

そこで、結局キーボーディストはどこを目指せばいいか?という話をしていきます。

結論から言いますと、「何でも屋」になる事が重要です。そうなれば、いろんな仕事が舞い込むようになります。

例えば、キーボードのソロが欲しい人なら、ソロのレコーディングを依頼します。その時に、それができば仕事がもらえます。

また、キーボードでの隙間うめの知識があれば、編曲やレコーディングの仕事が来ますよね。もちろん、アレンジができるのなら、作曲依頼も来るようになります。

正直、キーボーディストは仕事受けやすいです。なぜなら、キーボードの音色自体何にでもなれるので、できる仕事の幅が広いからです。

歌しか歌えないなら、歌の仕事しかできないですもんね。

やはりプロなのですから、その道でたべていかなくてはいけません。そこを前提に考えるのなら、仕事をたくさんもらえる選択肢が一番賢いです。

あなたがやりたい事は、その後でも十分間に合います。まずは、キーボードだけに集中できる環境作りが、プロで生き続けるためのポイントです!

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キーボーディストが仕事にありつくまでの方法

どんなに上手い人でも、仕事が依頼されない時があります。

なぜなら、仕事を依頼する人がその人のことを知らない限り、依頼するか考える事すらできないからです。

ですので、まずは自分の存在を広めるという事がキーボーディストが仕事にありつくまでの方法です。

これには、「インターネットでの発信」が有効です。僕は、音楽人講師として、インターネットを使った音楽を仕事にする知識を教えています。

いわば専門家です。

オススメのインターネットの発信ツールは、以下がオススメです。

  • ブログ
  • YouTube

これらを活用する事で、自分で仕事を増やす事ができます。

発信する内容は、「有名曲のアレンジ」や「キーボードでの技術や知識」がいいです。

これをする事で、キーボードを求める人が見るようになりますので、仕事を依頼する人が見る可能性も高くなります。

さらに詳しい方法は、以下の記事を参考にしてください。また、音楽を仕事にする方法を全て解説した無料レッスンも制作中です。

12月ごろに発信予定ですので、是非楽しみに待っていてくださいね♪

まとめ:バンド楽曲でのキーボードの役割って何?キーボードがいらない場合の判断方法!

いかがだったでしょうか?

今回は、バンド楽曲におけるキーボードの役割を解説しました。また、いらない時の判断方法やキーボードを仕事にする方法も解説いたしました。

キーボードの役割は、以下の通りです。

バンドでのキーボードの役割

  1. バンド楽曲の隙間を埋め、スカスカ弁当から満腹弁当にする役割
  2. 比較的明るい曲での主役を務める役割(ポップス・EDMなど)
  3. どんな音も出せる性質から、ポーカーで言うジョーカーの役割

そして、キーボードがいらない時の判断基準は、以下の通りです。

キーボードの必要性がない時

  • キーボードの音色が邪魔をするなど、明らかに必要がない場合
  • そもそもキーボードが制作環境にない場合
  • バンド編成でキーボードがいるとかっこ悪く見えてしまう場合
  • 同期で満足する場合

キーボードを仕事にしたいのならば、「何でも屋」を目指してください。そうする事で、できる仕事の幅が広がり、もらえる仕事も多くできます。

しかし、仕事をもらうためには依頼主に自分の存在を知ってもらう必要があります。

まずは、自分の知名度を広げていきましょう。そこから、仕事がどんどん増えるようになります。

オススメは、ブログと YouTubeです。

あなたの音楽活動を応援しています。

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凜

以上。音楽人講師の凜でした!