レコーディングエンジニアになるには?必要な知識とレコーディングを仕事にする方法
凜

おいす!音楽人講師の凜です。主に、音楽を仕事にする方法を発信しています。

世の中にある曲は、すべて誰かが録音したものです。

ですので、世の中に音楽が提供されているのは、レコーディングエンジニアがいてこそできる代物。

実は、音楽業界には欠かせない人材でもあります。

また、ナレーションやアフレコなど、音を提供する仕事でも欠かせない人材となります。

そして、この記事を読んでいるあなたは少なからずレコーディングエンジニアに興味があると思います。

そこで、レコーディングエンジニアになるためにはどうしたらいいか?という事を前提に必要な知識やスキル・方法などを解説していきます。

レコーディングエンジニアになるには?

レコーディングエンジニアといっても、いろいろなルートでなる事が出来ます。

現代では、個人での録音の需要が高まってもいます。ですので、一概にこれしか道はないという事はありません。

そこで、レコーディングエンジニアになる道を全てピックアップしてみました。

レコーディングエンジニアへのルート一覧

  1. レコーディングスタジオに就職
  2. ほかのキャリアからの引き抜き
  3. フリーランスとして仕事を取る

大体この3つです。まずは、それぞれの特徴などを見ていきましょうか。

レコーディングスタジオに就職

まず一般的なルート、レコーディングスタジオに就職することです。

これは、就職をして少しずつ現場経験をしていきながら、レコーディングエンジニアへとキャリアアップしていく方法となります。

という事は、就職をしてもいきなりレコーディングエンジニアになれることはありません。

つまり、いきなりレコーディングはさせてもらえないという事ですよね。

レコーディングでは、様々な人がかかわってくるので、レコーディングエンジニアのアシスタントなどから仕事が振られていきます。

それでは、段階的にレコーディングエンジニアまでキャリアアップしていく道のりを見ていきましょう。

アシアシ(アシスタントのアシスタント)

最底辺からの仕事の場合、大体ここからのスタートです。

簡単に説明すると、レコーディングエンジニアの、アシスタントの、アシスタントという事ですよね。

つまり、レコーディングエンジニアがしなくてもいい仕事がアシスタントに振られ、さらにアシスタントから仕事が振られていくという事です。

例えば、機材の掃除や仕込みなどです。レコーディングエンジニアは、その名の通り音を取る専門家です。

ですので、音を取る事だけに集中することが一番生産性が高くなります。だからこそ、自分の弟子や部下に、音を取るまでの過程の仕事を与えていくのです。

大手のスタジオになると、アシアシのさらに下の人がいる場合もあります。この場合、電話番などのレコーディングにかかわらない仕事からしかできないこともあるようです。

しかし、レコーディングスタジオは今や景気がいいわけではありません。

ですので、最初からアシスタントが出来るパターンもある現状です。

まあ、宅録でも十分商用レベルになる時代ですからね(笑)

実際、ボカロPなどで有名になった人はほとんど宅録からです。ほとんどは作曲家メインですが、、、

しかし、次で紹介する引き抜きに大きくかかわってくる要因でもあります。

アシスタントエンジニア

そして、次のポジションがアシスタントエンジニアです。

ここまでくると、ようやくレコーディングらしい仕事が出来ます。

現代では、ほとんどDAWでの作業です。つまり、アシスタントエンジニアの仕事はPRO TOOLSの操作や細かい微調整などの仕事がメインとなります。

スタジオレベルの仕事はですけどね。個人でなら、ほかのDAWでも仕事をすることがあります。

細かい仕事でいうと、録音や再生・波形編集やプラグインの挿入などを指示通り速やかにできる技術が必要です。

つまり、レコーディングエンジニアのいう事を正確にできることが重要という事。

また、レコーディングエンジニアは外部の人が担当することもあります。レコスタ社員以外のエンジニアの事ですね。この場合は、その人が作業しやすいように立ち回る事も重要となってきます。

レコーディングエンジニア

アシスタントを卒業すると、ようやくレコーディングエンジニアになる事が出来ます。

ここでの仕事は、当然ながらレコーディング全般。特に、音作りや録り音の微調整を耳を使って行います。

つまり、音の責任者。楽曲をイメージに通りにとるために最善を尽くすわけです。

また、ミックスまでを1人で行う場合もあります。ただ、レコーディングとミックスで担当が変わる場合も多いです。

僕は、個人でミックスだけの仕事をしていた時がありましたが、録り音をミックス・マスタリングをするだけでしたので、レコーディングには参加していませんでした。

ちなみに、レコーディングの現場にはほかの人も沢山います。当然演者や、制作の責任者もいます。

俗にいう、ディレクターですね。これは、制作進行の現場監督的な仕事をします。

ただ、エンジニアとディレクターを2つ兼ねている場合も少なくありません。

専門学校に行くべきか?

僕は、基本的に専門学校はおすすめしてはいません。実際、通ったことがありましたが、肝心な仕事にする知識を教わる事が出来ず、中退をしています。

特に、プレーヤー系を目指す人にはお勧めはしません。

しかし、レコーディングを本格的に学びたい場合は、設備が整っている方がいいのも事実です。

音響系ならば、いく価値はなくないでしょう。

ただ、思い付きで行くのではなく、しっかりと考えてから入学を決めましょう。

詳しくは、こちらの記事を参考にするといいでしょう。

ほかのキャリアからの引き抜き

この場合は、レコーディングスタジオ経由ではなく、作曲家やバンドマン、音響さんからの鞍替えという感じです。

もちろん、作曲とレコーディングエンジニア両方する人など、一概に仕事を変えなくてもOKです。

このパターンは、意外と多くあります。

なぜなら、レコーディング関わっている人であれば、レコーディングの知識は十分にあるから。

特に、作曲やバンドマンなどは、プレーヤーや曲作りの視点から仕事が出来ます。

ですので、レコーディングエンジニアという立場いなったとき、演者の人の気持ちがよくわかるというメリットがあります。

例えば、「作曲できるならレコーディングもできるよね?」というような感じで単発で仕事をもらったりすることがあります。

つまりは、レコーディングに関する知識や経験があれば、いきなりレコーディングエンジニアになれることもあるというわけです。

だからこそ、次のような選択肢も生まれてきます。

フリーランスとして仕事を取る

この場合は、単発で仕事の依頼を受けるという感じですね。

例えば、作品制作者からレコーディングに参加してほしいという依頼を受けたり、今では個人で音を取ってほしいというニーズもあります。

クラウドソーシングサイトなどでも、個人でレコーディングの仕事を取っている人がかなりいます。

特に、ミックスや作曲などは需要が高い傾向ですね。

もちろん、安くレコーディングを済ませたいというニーズもあります。ですので、宅録環境などがある人は、副業でレコーディングを仕事にしている人も多くいます。

現代ならではの働き方ですね。

メリットとしては、いきなりレコーディングの経験が積めるので、いざレコーディングスタジオに就職する際に有利になる点です。

個人でのキャリア積みにも、大きく効果があるのでおすすめです。

ちなみに、個人で音楽の仕事を取りたいという人のために、その方法を動画で解説しています。

無料メールマガジンだけの限定公開ですので、興味があればぜひ活用してみてください。

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レコーディングエンジニアになるまでに身に着けた方がいい事

レコーディングエンジニアになるために必要な知識やスキルを、ここで紹介いたします。

もし目指しているのであれば、今のうちに身に着けちゃいましょう。

楽曲で使われる楽器を知る

レコーディングエンジニアの仕事を迅速に進めるには、楽器の特性や名称・奏法を知っておいた方がいいです。

レコーディングのメインは、あくまで演者です。ですので、演者の会話や要望などに応えなくてはいけません。

つまり、専門用語などを知っておかないと、会話についていけずレコーディングがなかなか進まなくなってしまいます。

よって、様々な楽器を広く浅くは知っておいた方がいいでしょう。

また、生音も知っておいた方がいいです。

マイク越しの音と生音は全然違います。ですので、「生音みたいにしたい」という要望があれば、それに応えなくてはいけないですよね。

つまり、生音を知らなければ仕事が進まなくなってしまいます。

だからこそ、楽器ごとの生音を理解する必要もあります。

ですので、自分で作曲をしたり、楽器を演奏するのもいい経験になるでしょう。

音楽を知る

音楽を広く知る事も、レコーディングエンジニアになる事に必要な事です。

例えば、いろんな楽曲を効いたり、いろんな再生環境で聞いたりするのもいいでしょう。

あくまで、レコーディングをよりよく進めるために必要な事です。

演者が、「こんな楽曲みたいに仕上げたい」というのなら、その楽曲を知らなければ進まなくなってしまいます。

ですので、有名どころを抑えるのも重要です。

後は、譜面を追っかけながら演奏を聴けるくらいにはなりましょう。

スタジオレコーディングでは、譜面を見ながら進むことが多いです。ですので、今どこをレコーディングしているかくらいはわからないと仕事についていけなくなります。

個人でやりたいならマーケティングスキル

もし、個人でレコーディングエンジニアになりたいのであれば、マーケティングスキルが必要です。

マーケティングスキルとは、人に知ってもらって、仕事までありつくスキルとなります。

個人では、仕事を自分で取らなくてはいけません。その分、マーケティングスキルが高ければかなり稼ぐことができます。

音楽関係にとってはあまり好かれないビジネス的な要素ですが、世の中はビジネスで回っているので、身に着けておいて損はありません。

ちなみに、僕はそのスキルをメインに教える仕事をしています。

参考までに、以下の動画で学ぶといいでしょう。

→  音楽マーケティングを全てを解説した、全15回・合計6時間以上の無料レッスンをプレゼント中!

DAWの知識や機材に関連の知識

やはりレコーディングですので、それ直結する知識があったほうがいいです。

例えば、DAWの知識や機材の知識。

DAWの操作方法などを知っていた方が、仕事もはかどります。そして、音楽業界では機材を略して呼ぶことが多いです。

ですので、その専門用語に追いつける程度の知識はあったほうがいいでしょう。

まとめ:レコーディングエンジニアになるには?必要な知識とレコーディングを仕事にする方法

いかがだったでしょうか?

レコーディングエンジニアというと、とても情報が少なく、狭き門というイメージが多いです。

しかし、そんなことはありません。求人も少なからずあり、今では個人でもレコーディングエンジニアとして活動していくことが出来ます。

そして、とてもやりがいがある仕事でもあります。

レコーディングエンジニアになりたい人は、まずは一度自分で仕事をしてみちゃいましょう。

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