音楽業界の仕組みとそのビジネスモデル!アーティストとして戦い抜く知識。
凜

おいす!音楽人講師の凜です。主に、音楽を仕事にする方法を発信しています。

今回は、音楽業界の仕組みとそのビジネスモデルについて解説していきます。この事を知り、あなたの音楽活動に役立てていただければ幸いです。

仕組みやらビジネスモデルやらと言うと、なんか難しく聞こえますよね?ですが、実際はとてもシンプルです。

まず、この図を見てください。

こちらの図は、今回解説することのすべてが詰まっています。

とてもシンプルな流れです。

アーティストが商品を提供し、ファンがお金と引き換えにそれを受け取る。

こうして、アーティストが収入を得られ、ファンは欲しいものが手に入る。これだけです。

流れとしては、普通のビジネスと変わりません。相手が欲しいものを売り、それと引き換えにお金を手にする。

これにより、ビジネスが成立します。

 

ここでは一人の音楽家と、一人のファンとのやり取りとなっています。

これだけでは、大した収入にはなりません。例えば、曲を一曲売っても、1000円しません。

1000円では生活できませんよね?

確かに、客単価を上げて20万円の商品が売れれば生活できますが、アーティストの商品としては現実的ではありません。

では、収入を上げるためにはどうすればいいでしょうか?

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それは、客数を増やすこと。

そう、「ファンを増やす」ことです。

ファンの数が増えるほど、商品を買ってくれる人数も増えます。

そうすれば、確実に収入も増えます。

そうするために必要なことが3つあります。

それは、宣伝・流通・販売です。

この3つを個人で行おうとすると、どうしても限界にぶち当たりました。

そうして、これらを行う組織として、会社が現れます。

レコード会社の登場:宣伝編

歌手やアーティストが、自分の商品を買ってもらうために行うことは何でしょうか?

それは、ファンの獲得です。

これを効率的に拡大することを目的としたのが、宣伝です。

内容は、自分の作品や商品の存在を世に広めることです。

いくらいい作品でも、存在を知られていなければ、その作品のファンにはなれません。

いくら欲しい人がいても、存在を知らなければ買うこともできません。

この事から、宣伝は必須となるのです。

ネットが普及するまでは「じゃあ宣伝を行おう!」と思っても個人では限界がありました。

例えば路上ライブ、CDやフライヤーの配布程度です。

さらに、自分の足が届く範囲にしか活動できないので、多くの人に宣伝するには無理があります。

メディアにお願いしたところで、実績のないアーティストでは門前払いで終わるでしょう。多額な費用も掛かりますしね。

そこで、レコード会社が登場します。

会社であることにより、巨額な資金を投資し、アーティストの商品を代わりに宣伝してくれます。

ここでやっと、メディアなどに取り上げてもらえます。CMやテレビなどの広告も行えます。

まあ、ここまでお金をかけてもらえるのは「期待の人材」のみですが、、、

このように、アーティストだけでは限界があった宣伝を、レコード会社が代わりに行ってくれるようになったのです。

こうして、全国規模でのファンの獲得が可能となりました。

その代わり、売り上げ配分などが変わってくるのですが、、、

一つ覚えておいてほしいのは、お金を出した側の方が儲けるという事です。

ということは?

そのお話は、最後にまとめましょう。

ディストリビューターの登場:流通編

では、レコード会社の宣伝により、多くのファンを全国各地に獲得したとします。

ファンたちは、アーティストの作品を買いたいと思っています。ここではわかりやすく、CDとしましょう。

ここで、問題が生じます。全国各地に買いたい人がいるので、そこまでCDを運ばなければなりません。

ここの問題の解決のために、流通業者(ディストリビューター)が登場します。

流通業者は、物を仕入れて目的地へ届ける業種です。

ここでは、レコード会社からCDを仕入れ、全国各地のCDショップに届けます。

これにより、作品が全国に行き渡り、各地のファンが購入できるようになります。

販売店が存在する理由:販売編

流通業者によって、アーティストの作品が全国各地に供給されました。

ですが、実際に買ってもらえなければ、収入は発生しません。

商品をやり取りする人が必要となります。レジの設置みたいなものです。

そこで、販売店が登場します。

ここでは、レコードショップとします。

レコードショップは、流通業者からCDを仕入れ、店頭で販売します。

こうして、やっと作品が、ファンのもとへ届きました。

組織を介するほど、お金を取られる

さて、アーティストの作品がファンに届くまでにレコード会社、流通業者、CDショップを介しました。

この業者たちは、ボランティアでやっているわけではありません。会社として利益が出るから作業を行います。

このようにして、会社としてやっていけるわけです。

では、この3つの業者はどこから利益を得ているのでしょうか?

これは、ファンが作品に支払ったお金です。

このお金から、アーティストの作品の販売に関わったものへ分け合う事で、ビジネスとして成り立っています。

割合として、レコード会社が約50%、CDショップが約25%、CDプレスに約15%残りの10%を作詞作曲者、アーティスト、その他手数料などで分け合います。

アーティストが受け取れる利益は約1%です。

CD1枚1000円で売れたとしても、10円しかアーティストに入りません。

このように、販売まで組織を介するほど、分け合うものが増えるので、お金を取られていくのです。

ですので、アーティストとして生きていけるのは、一握りだったのです。

音楽業界は、アーティスト個人で行えないことを担当してくれる仕組みです。

その代わり、利益のほとんどを業界組織で分け合うという形で成り立っています。

アーティストは、事務所やレーベルと契約して活動を行うと、この仕組みの中戦わねばなりません。

それは、とても厳しいものです。

今までは、事務所やレーベルと契約することしか、アーティストとして生きる唯一の方法でした。

この仕組みの中、戦うしかなかったのです。

ですが、時代は変わります。

もう、そんな型にはまった時代ではありません。

事務所やレーベルと契約しなくても、個人で業界組織が担当していた、宣伝・流通・販売を行える時代が来ています。

いや、もうすでに始まっています。

なぜそのようなことが可能か?

その理由は、こちらの記事にまとめています。

まとめ、アーティストが収入を増やすには。

今回は、音楽ビジネスとその仕組みを解説しました。

作品が作られてから、販売までの流れが分かったと思います。

そして、お金の流れも、、、

アーティストが収入を増やすには、一つしか道はありません

それはただ一つ「ファンを獲得すること」です。

これ以外にありません。

インターネットの普及で、アーティスト体系も変わりました。これからは、一人一人のアーティストが戦えるようになります。

次の記事は、個人のほうが音楽を仕事にしやすい理由。をテーマに書いていきます。

楽しみに待っていてくださいね♪

以上、凜でした!

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