おいす!凜です。
歌手やボーカルを志す際に、必ず出会う壁。それは、人前で歌うという時です。
カラオケで歌う時は何ともないのに、いざライブなどになると緊張し、いつもの力を出せない人は沢山います。
特に、場数を踏んでない場合や初めて人前で歌うとなると、それは顕著に現れます。
僕自身、初めてのライブの時は緊張しましたし、このことは誰にでも訪れると思っています。
また、人前で歌う際の緊張のほぐし方をよく相談されます。
ですので今回は、こういった場合の対処法を、具体的な行動や考え方を軸にして解説していきます。
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緊張することは悪いことか?
歌のことでよく相談されるときに「緊張しない方法を教えてください」と言われます。
そのとき僕が教えるのは、必ず「緊張とうまく付き合っていく方法」を教えます。なぜなら、「緊張しない方法」という言葉の裏には「緊張するのは悪いこと」と思ってしまっているからです。
もしかしたら、あなたも思っていませんか?
「緊張しない方法」というのは実際には無理です。というより、「緊張しない」と頭に浮かんでいる時点であなたは緊張しています。
「緊張してしまう」から「緊張しない方法」を探してるんでしょ?
ならば、「緊張しない方法」を探しているうちは、あなたは緊張したままです。
なんか数学みたいですね(笑)
この負のループが起きるのは、「緊張するのは悪いこと」と思ってしまっているからです。
さて、辞書で「緊張」という言葉を調べてみましょう。
「心が引き締まってくること」とかいてありますね?
これって、悪いことだと思いますか?
そうなんです。
悪いことではないんです。この意味だけではね。ですが、悪い場合が2パターンあります。
「緊張しすぎて、体が動かなくなる」と「緊張しなさ過ぎて、だらけすぎる」
この2パターンです。
簡単にいうと、緊張の度合いが最小と最大が悪いことになります。
なぜなら、そのことにより自分のパフォーマンスを著しく下げてしまうからです。
例えば、いつもは明るい性格なのに、好きな人の前では挙動不審になってしまう。これは、度合いが最大の時ですね。
逆に最小なら、夫婦生活に慣れすぎて、相手を思いやらなくなる。
こんな感じですね。恋愛で例えると分かりやすい(笑)
という事は、この度合いではない適度な緊張は、悪いことではないのです。むしろ、いい働きをしてくれる場合もあります。「締まっていこ~!」
人である以上、緊張は必ずします。自分の意志とは関係なしに。
ですので、「適度な緊張」を楽しめるようになるのが理想的です。
ですが、どうしても緊張したり、体がこわばってしまうという事はあります。
なので、僕は「緊張と上手くつきあっていく方法」を教えています。
うまく付き合っていって、自然に歌えるようになれば、あなたは緊張を克服したといってもいいでしょう。これが目的です。
上手く付き合っていくために、「緊張は悪いことだ」と決めつけないでください。逃げるだけでは付き合ってはいけません。恋愛と同じです。
まず、緊張と向き合うことから始めていきましょう。そこから、改善策を練っていく。このようなプロセスで改善していきましょう。
なぜ緊張するのか知ろう
さて、ここでは過度な緊張はどうして起こるのか?について解説します。
一言でいうなら、不安や恐怖心です。
これにつきます。というより、掘っていくとこれに繋がります。
大まかな緊張までの流れを書きます。
1、いつもの状態 (心も体も)
2、何かしらの要因が加わる(新しいことを始めるなど、心や体に負担がかかるもの)
3、その要因により心が反応(嫌・恥ずかしいと思うなど)
4、心が反応することにより体に影響(体調が悪くなる・人としゃべれなくなる・体が思うように動かなくなるなど)
このような流れです。
この、心が反応することが緊張です。
よくないところは、緊張することにより体に影響するところです。
いい影響ならいいのですが、過度な緊張は、悪い影響の場合が多いです。
3番のタイミングで、恐怖心が芽生えてしまうと過度に影響が出ます。
このように、過度な緊張は不安や恐怖心により起こるのです。
ここでは、「緊張と上手く付き合っていく方法」を教えていきます。
そのためには、3番の項目についての思考や受け取り方を改善し、4番の体への影響を少しでもいい方向へシフトしていく。
このような形で、少しずつ緊張を改善していきます。
不安や恐怖心を理解する
さて、過度な緊張は不安や恐怖心から起こることが分かりました。
最初のステップとして、この不安や恐怖心がなぜ芽生えるのかを知る必要があります。
ここを理解しないと、改善する方法が見つけられなくなります。
ですので、客観的になぜそう思うのかを考えましょう。
では、例として、初ライブでの過度な緊張をテーマに考えていきましょう。
どの要因で不安や恐怖心が芽生えるのか?
1、初ライブが決まる (緊張が芽生える)
2、ライブまでの過程 (改善するならこの期間で)
3、ライブ本番当日 (緊張により体に影響が出る)
今回では、大まかにこのような流れです。
さて、不安や恐怖心が芽生えるのは1番となります。
初めてのライブが決まることによって、心に働きかける要因が増えます。それは、いいものもありますが、悪いものもあります。
今回は、「緊張と上手く付き合っていく方法」がテーマですので、悪い方にフォーカスします。
心に働きかける要因は、人によりますが例を挙げます。
「ライブで失敗しないだろうか」「お客さんにいいと思ってもらえるだろうか」
このような、不安が芽生えるでしょう。
ここから、恐怖心に変わっていきます。
「ライブで失敗して恥ずかしい思いをしないだろうか」
このように、ネガティブな方向へ思考がエスカレートしていきます。
この思考により、練習に身が入らない、本番で上手く実力が出せないなど体に影響が出るようになります。
体に影響が出てはもう手遅れですので、改善するには恐怖心が芽生える前に不安を自信に変えていくことが重要です。
その過程で、何が恐怖心を芽生えさせているのか?を理解しなければ、改善策も考えられません。
ですので、なぜ不安や恐怖心が芽生たのかを理解する必要があるのです。
事前対策を練っていく
さて、不安や恐怖心の発生源を見つけたとしましょう。
そこから、その気持ちに自信がつけれるような対策を練っていきます。
では、発生源を「ライブで失敗しないだろうか」として対策を練っていきましょう。発生源が分かれば、対策は練れるのですべての緊張に応用が利きます。
「ライブで失敗しないだろうか」
なぜこのように思うのかを考えましょう。
例えば、「自分の実力に自信が持てない」「歌う現場のことを知らないから落ち着かない」「歌詞を飛ばさないだろうか」などがあげられます。
じゃあ、この事から不安が芽生えるのですから、この三項目に対策を練ります。
例ですので一つにします、「自分の実力に自信が持てない」から
対策は、精神面と技術面でのアプローチができます。この二種類から対策を考えます。
技術面でのアプローチなら
本番までひたすら練習して、自信をつける。こうすることにより実力へのコンプレックスを軽減させる。
このような対策が練れます。
精神面でのアプローチなら
知り合いに歌を聞かせて、評価をしてもらう。同じライブに出る人の実力を調べる。
このような対策が考えられます。
知り合いに高評価なら、自信がつきますし、同じライブに出る人よりも実力が上そうなら、悩む必要もありません。
このように、不安を和らげる対策を考えていきましょう。
数をこなすのが一番の薬
はい、事前対策やら思考やらを変えても緊張する時はします。
これは、誰でもそうです。頭のねじが飛んでる人は別ですが(笑)
結局、数をこなすのが手っ取り早いです。何度も人前で歌えば慣れます。
厳密にいうと、成功体験を積むことです。
失敗体験を積むと、心が壊れます。こちらはやらないようにしましょう。
成功体験を積むために、少しコツをお伝えします。
成功を簡単な物にすることです。
例えば、5曲歌うけど、1曲だけ歌詞を間違えなければOK
次に二曲など、少しずつ増やしていく
このような感じで、ハードルを下げて数をこなします。そして、ハードルを上げていきましょう。
そうすることで、適度なストレスで行えるので過度なストレスで行うのを防げます。
あとは、それを習慣化していきます。
嫌な事でも、習慣にすればいやと思わなくなります。
例えば、寝る前に歯を磨くのがめんどくさいと思っていても、2か月も続けていればそれが当たり前になったりします。
そうなってしまえば、嫌と思うことすらなくなります。
このように、コツコツ不安と戦っていきましょう。
開き直れる思考を身に着けよう
開き直れる人って強いんですよ。場合によっては人としてどうなの?と感じることもありますが(笑)
彼らは、心のダメージを負いません。なぜなら開き直ることによりダメージを受け流しているからです。
このことを応用し、過度な緊張になる前に開き直れる思考を身につけましょう。
そして、開き直りつつ緊張することを実践して、「なんだ、こんなもんか」と感じれるようになりましょう。
そうすることで、成功体験を積みつつ、いざ失敗してもダメージを受けない。
一石二鳥の効果があります。
開き直るには、楽観的な思考を練習しましょう。
例えば、「歌詞を間違えないだろうか」と思っても、「まあプロでも間違えることはあるし大丈夫」このようにポジティブに思いを改変していきます。
この事を、出来るようになりましょう。
ですが、一つだけデメリットがあります。
開き直るのに慣れすぎて、やるべき事ができなくなる。これだけはしないようにしましょう。
努力から逃げるのはよくありません。なにも身につきませんから、これを習慣化してしまうとダメ人間となるので注意です。
過度な緊張するものに対してだけ、使うといいですよ♪
まとめ
今回は、「緊張すると上手く付き合っていく方法」を解説しました。
歌手やボーカルの方メインでお伝えしましたが、どんな人にも使えるノウハウなので、バンドメンバーなどほかの人にも教えてあげてくださいね♪
では、簡単にまとめていきましょう。
人前で歌う時に緊張してしまう時の対処法
- 緊張することは悪いことではない
- 悪いのは、「緊張しすぎて、体が動かなくなる」と「緊張しなさ過ぎて、だらけすぎる」こと
- 「適度な緊張」を楽しめるようになるのが理想的
- 過度な緊張は不安や恐怖心から起こる
- それらを改善策を練るためなぜ不安や恐怖心が芽生えたのかを理解する必要がある
- 気持ちに自信がつけれるような対策を練っていく
- 対策は、精神面と技術面でのアプローチができる
- 緊張の場数をこなすのが手っ取り早い
- 成功体験を積むこと
- 成功のハードルを下げて数をこなす
- 過度なストレスで行うのを防ぐため
- 開き直れる人って強い
- 開き直りつつ緊張することを実践
- 成功体験を積みつつ、いざ失敗してもダメージを受けないため
- このことは、過度な緊張するものに対してだけ行うべき
以上です。
是非とも実践してみてください。
誰しも初めては訪れます。
そこで、失敗を恐れるのはナンセンスです。
失敗するものだと思って、人前で歌ってみてください。
実力は、場数を踏んで身に着けていくものです。
もっと楽に、楽しんで音楽をしてくださいね♪
頑張るあなたを応援しています。
以上。凜でした!