おいす!音楽人講師の凜です。主に、音楽を仕事にする方法を発信しています。
ミュージシャンが無料でできるライブの中に、「路上ライブ・ストリートライブ」があります。
「路上ライブ・ストリートライブ」とは、道や駅、公園などで行われるライブのことを指します。
路上ライブから有名になる人も少なくなく、一度は行ってみたいという人も多いのではないのでしょうか?
しかし、ほとんどの人はやり方や始め方を知りません。特に、自分が行う場所では許可が必要なのか?警察に何か言われないか?など、色々と心配なことは多いでしょう。
そこで、音楽活動を教えている僕が、路上ライブの始め方と、始めるにあたってのメリット・デメリットも加えて解説いたします。
また、注意すべき点などもありますで、「路上ライブがしてみたい!」という方はぜひ読んでみてください。
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もくじ
路上ライブを行うべき場所
路上ライブは、その場所に通りかかった人に見てもらうものです。ですので、通る人が多いほど、あなたのことに興味を持ってくれる人は多いです。
これは、駅前にお店が集まるように、人が多いほどチャンスの可能性が増えるからです。
候補としては、以下の場所がいいでしょう。
- 駅の構内
- 人通りがある程度ある道路
- 公園
また、場所によって通りがかる人の属性が変わってきます。例えば、オフィス街の夕方の道路ならば、仕事帰りのサラリーマンが多いでしょう。また、昼の公園では子供連れの主婦が多いです。
夜になると、カップルや青年などが多くなります。
なぜこのようなことを書いたのかというと、あなたがやる音楽のジャンルによって、聴かせるべき人の属性が変わってくるからです。
もし、ラブソング主体の活動をしているのならば、カップルに聴かせたほうが心に響きます。
リアルタイムでラブを行っているのですから、独身サラリーマンなどよりは聴いてくれるはずです。
この場合、夜の公園で路上ライブを行うのが適しています。
そうすれば、立ち止まって聴いてくれる確率も上がるのです。
このような考え方で、あなたが候補に挙げる場所のリサーチをしましょう。そして、自分が聴かせるべき人の属性が多い場所で、路上ライブを行うといいでしょう。
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路上ライブの許可について
さて、いざ路上ライブを始めようとしても「この場所でライブをしてもいいのだろうか?」と不安になる事があります。
結論から言うと、「路上ライブは勝手にしてはいけません」
無許可で演奏する場合、それが道路なら「道路交通法に違反する」形となります。
ミュージシャンの周りに人が集まれば、通行の妨げになります。また、ライブには音がつきものですので、騒音と感じる人が多いです。
こうした問題があるため、法律で制限がかかっています。これを違反してしまうと、三か月以下の懲役または五万円以下の罰金が課せられてしまいます。
また、駅や公園で路上ライブを行う場合は、私有地である場合がほとんどです。その場合、その土地の所有者に許可を必ず取る必要性があります。
あなたの庭で、勝手にバーベキューされたらとても困りますよね。ライブでも同じです。
まとめると以下のような人に許可を取ることが必要です。
- 歩道の場合 → 警察
- 私有地の場合(駅や公園など) → その土地の所有者
しかし、よっぽどの理由がない限り、許可が下りないことが多いです。そのため、無許可で路上ライブを行っている人も少なくありません。
このような現状から、取り締まりしきれないことがあります。そのため、極端な騒音やクレームがない限り、「黙認」することがほとんどです。
いざ注意を受けたら、場所を変えたり、演奏をやめることが実情です。
注意を受けるだけであれば、即座に罰則が課せられるわけではありません。その時は、即座に指示に従いましょう。
無駄な争いをするのは、合理的な判断ではありません。
余計な心配をしたくないのなら、多くのミュージシャンが路上ライブを行っているところを探してみましょう。
また、路上ライブを推薦している市町村などがありますので、そこで行うのもいいでしょう。
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路上ライブを行うメリット
ここからは、路上ライブを行うメリットとデメリットを解説していきます。まずは、メリットからです。
路上ライブを行うメリットは、以下の3点です。
- ライブ自体にお金がかからない
- 行う場所や時間を選ぶことができる
- 運が良ければ、投げ銭が発生する
それでは、それぞれ解説していきます。
ライブ自体にお金がかからない
ライブといえば、ステージで行うものをイメージする人が多いでしょう。僕も、ライブハウスでのライブをイメージします。
ライブハウスに出演する場合、「チケットノルマ」や「利用料」などの出費が発生します。
ですので、赤字でライブをし続けているバンドマンは多いです。
ですが、路上ライブであればお金がかかりません。かかるとしても、交通費くらいでしょう。
この点、かなりのメリットと言えるでしょう。
多くのバンドマンは、赤字ライブが原因で音楽活動をやめる人が多いですので。
行う場所や時間を選ぶことができる
ライブハウスに出演する場合、自分で出演する日にちを決められることが多くはありません。
なぜなら、予約やライブハウス側の事情により、予定通りに決まらないことがあるからです。
一方路上ライブでは、場所が開いている限り自由に選ぶことができます。ですので、思ってからすぐに始めることができますし、空き時間に行えるのも大きな魅力です。
運が良ければ、投げ銭が発生する
路上ライブでは、チップが発生するときがあります。
演奏を気に入ってもらえれば、お客さんから「投げ銭」を頂くことができます。
ドラマなどで、ギターケースを開きっぱなしにして活動しているミュージシャンが描かれることが多いです。
それは、投げ銭目的の箱として置いてあります。
お金の単価は人によって違うので、いくら稼げるかは未知数です。
また、路上ライブ場所で商品を売ることができます。例えば、「CD」や「グッズ」などを売ることができます。
ライブハウスでは、「投げ銭制度」はないですし、商品を売る場合、ステージとは別に場所代が発生するのです。
一方路上ライブでは、これらが無料で行えます。
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路上ライブを行うデメリット
次は、路上ライブのデメリットを解説していきます。どうしても野外になるので、思わぬ事態が起こることがあります。
しっかりと頭に入れておいてください。
路上ライブのデメリットは、以下の3点です。
- 音響設備がない・環境音が多い
- 思わぬトラブルが起きやすい
- 客層がバラバラで質が悪い
それでは、詳しく解説していきます。
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音響設備がない・環境音が多い
路上ライブは、当然野外で行います。ですので、電力を使う音響設備はそろっていません。
また、出せる音量もそこまで大きくできないので、どうしても質が悪いものになってしまいます。
ライブハウスと比べると、天と地ほどの差となるでしょう。
そして、野外であるが故、環境音が大きいです。ですので、車の音や人のしゃべり声などで、自分の音がかき消されてしまうことが多いです。
また、その音により集中できない人もいます。相当な技術を持っているか、環境音が少ないところで行わない限り、この問題は解決しません。
思わぬトラブルが起きやすい
路上や私有地は、ライブ用に設計されているわけではありません。ですので、思わぬトラブルに巻き込まれたりします。
一番多い例が、「警察にライブを止められる」ことです。また、酔っ払いに巻き込まれたり、クレームを入れられることも多くあります。
路上は、あなただけのものではありません。ほかの人がたくさんいるということを理解し、しっかりと対応策を練っておきましょう。
客層がバラバラで質が悪い
路上は、いろんな人が利用しています。「会社員」「学生」「公務員」「ホームレス」など、千差万別です。
このため、「路上ライブを聞くことが目的」の人は雀の涙もいません。ほとんどの場合は、見向きもされないで終わるでしょう。
また、路上ライブはだれでも見ることができます。ですので、ヤジやクレームが飛び交ったりと、お客さんの質はどうしても低くなります。
ライブハウスなら、お金を払って聴きに来るお客さんしかいません。そのため、客層もとても質がいい人ばかりです。
知らないバンドでも、丁寧に聴いてくれることも多いでしょう。
そして、路上は外です。天気が急に変わってしまうと、対応ができません。電気設備を使っている場合は、濡れて壊れたりしてしまいます。
また、ギターは湿気や水に弱いです。大切な楽器が壊れてしまうというのも、よくある話なのです。
困ったらその場所のミュージシャンに聞いてみよう
極端な話、路上ライブの知識はその場所で活動しているミュージシャンに聴くのが一番簡単であり確実です。
その土地や環境によって、「路上ライブの事情」は変わります。これは当然のことです。
よって、その場所の知識を集めるのはとても大変です。ですが、そこで活動をしている先輩方は経験者です。
つまり、その場所で活動を行う知識を必ず心得ています。
ですので、どこで許可を取ればいいのか?警察が演奏を止めてくるのか?などを聞いてみることをおすすめします。
そこで「いきなり知らないミュージシャンに聴きこむのは失礼」と思うかもしれません。
それを解決するには、そこで活動しているミュージシャンが喜ぶことをしてあげましょう。
例えば、足を止めてしっかりと演奏を聴いたり、拍手を送るのもいいですよね。
一番おすすめなのは、商品を買ってしまうのがいいです。あなたも、自分が売ったCDを買ってもらえるのはうれしいはずです。
そこで、購入する際の会話でさりげなく聞いてみるのがいいでしょう。そのミュージシャンは、商品を買ってくれたお客さんを、ないがしろにできないはずです。
自分がしてもらってうれしいことを、相手にしてみてください。案外、ミュージシャンはいい人が多いです。
何より芸能関係を目指す人は、イメージが大事です。ファンビジネスである限り、お客さんをないがしろにする人は皆無です。
ないがしろにされるようなら、そのひとは初心者かかなり追い込まれている状況でしょう。
その場合、すぐに会話をやめればいいだけです。意外と、人は他人のことをどうも思っていません。
戦うべきは、自分の羞恥心ですよ♪
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路上ライブ活動戦略
最後に、路上ライブで効率的にお客さんを増やすための戦略を解説いたします。
このことをしっかりと取り組めば、路上ライブなど怖くはありません。
また、路上ライブからのスカウトについて書いた記事がありますので、それも参考にどうぞ。
→ 路上ライブからスカウトされるのは無理?歌手としてスカウトされる正しい方法を解説します!
路上ライブで効果的な方法は、以下の通りです。
- 一貫した活動を心掛ける(同じ場所や曜日・時間帯で行う)
- オリジナル曲の比率は少な目で(人が思わず足を止めるような選曲が大事)
- お客さんとコミュニケーションが取れたらリストを取れ(一度きりの関係ではファンとは言えない)
- インターネットを存分に活用しよう(宣伝の最大化を図るべし)
それでは、それぞれ解説していきます。
路上ライブ活動戦略:一貫した活動を心掛ける(同じ場所や曜日・時間帯で行う)
人は、なにかしら習慣や傾向があります。例えば、会社員なら同じ時間に出勤・帰宅をします。(個人差はありますよ。)
そして、人は繰り返し見るものに交換を抱く心理が証明されています。このことを、「ザイオンス効果」といいます。
つまり、同じ人に何回も演奏を聴いてもらうことが、ファンへとつながる第一歩です。
そこで、あなたも路上ライブを同じ場所や曜日・時間帯で行うようにしましょう。
そうすることで、時間帯や曜日が被っている人にたいして、「ザイオンス効果」を発揮させることができます。
すると、毎回あなたのライブを見る人は「この人、いつも路上ライブをしている」と意識してくれるようになります。
人は、意識したものをさらに意識してしまう事があります。恋愛でも、よくありますよね。
ここまでくれば、一度は足を止めてライブを見てくれるようになります。そして、出会いを重ねていくうちに「いつもライブをしている」から「いつも頑張っている」と思うようになるのです。
「頑張っている人」と認識することは、相手は好感を持ってくれています。なぜなら、頑張る人を応援してしまうのが人間だからです。
駅伝やマラソンがなくらないのも、この心理があります。被災者の復興に寄付するのも、復興に向けて努力している人を応援したいからです。
それだけ、人の感情は行動に直結します。
継続は力なり。
この言葉がとても当てはまる戦略ですよ♪
オリジナル曲の比率は少な目で(人が思わず足を止めるような選曲が大事)
人は、知っていることを認識すると、そちらに意識を傾けてしまいます。あなたも、友人との会話で「それ知ってる!」というようなことがありませんでしたか?
ただ知っていることを話しただけなのに、こんなにも食いついてくるのですから、効果は期待できます。
そして、オリジナル曲で路上ライブを行う人が多いです。ですが、これではほとんどの人が足を止めてはくれません。
なぜなら、あなたのオリジナルを知っている人がほとんどいないからです。
路上ライブをするのは、自分が無名だからです。知名度を上げるために、わざわざ路上でライブをしているのです。
だからこそ、あなたのオリジナル曲を知っている人はとても少ないです。そして、これだけを行ってしまうと、ファンも増えていきません。
そこで、「有名な曲のカバー」を多めに演奏していきましょう。すると、その曲を知っている人が「あ、知ってる曲だ!」と意識するようになります。
この、「意識される」ということがとても重要です。恋愛では、意識したら負けという言葉があります。
逆に言えば、「意識させたら勝ち」ということです。これは、人間の感情がかかわっていることであればすべてに言えることです。
そして、カバー曲で意識をさせてからオリジナル曲を演奏すればいいのです。そうすれば、知らない曲とはいえ、耳に入りやすいのです。
なぜなら、相手からすると有名な曲を意識した時点で「次は何の曲をするのだろう?」と思うからです。
自分の知っている曲を演奏しているのだから、次も知っている曲を演奏するかもしれない。という考えが、あなたの演奏に耳を傾ける理由です。
その状態であれば、偏見がない状態でオリジナル曲を聴いてもらうことができるのです。
そこからは、あなたの実力次第です。ファンの心をつかむのは、最終的にはその人の実力です。
僕は、そこのハードルを下げるきっかけを教えているにすぎません。
ですが、されどハードルです。ばらばらにまかれたパズルではなく、はめるピースが決まっている状態であれば、完成はそう難しくはありません。
何事も、工夫次第でうまくいくことが多くなります。
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お客さんとコミュニケーションが取れたらリストを取れ(一度きりの関係ではファンとは言えない)
路上ライブで足を止めてくれる人は、かなりファンになってくれる確率が高いです。
商品を買ってくれるまではいかなくとも、少なくとも応援はしてくれるレベルです。
ですが、人間はとても忘れやすい生き物です。一度足を止めてそれっきりならば、記憶からなくなることもよく起こります。
合コンで例えるなら、連絡先が聴けなかった人と付き合うのは至難の業です。なぜなら、こちらからアクションを起こす手段がないからです。
そこで、足を止めてくれた人のリストを取りましょう。リストは、「メールアドレスなどの連絡先」のことを指します。
おすすめは、メールマガジンやline@です。これらのツールを使えば、足を止めてくれた人に対して、一斉に発信することができます。
また、SNSのアカウントはお勧めしません。なぜなら、SNSは使っている人がまばらですが、メールアドレスやlineはほぼすべての人が使っているからです。
おすすめの方法としては、足を止めた人に対して、CDなどをプレゼントしましょう。その際、条件として「メールマガジンに登録してくれたらプレゼントする」ということが重要です。
そうすることで、違和感なく登録してもらえることができます。また、相手が損をすることはないので、円満な関係でいられます。
そこから、発信を通じて信頼関係を築いていきましょう。ここからは、デートと同じです。
いかに相手に好きになってもらえるか?連絡先を交換したら、次はこの工程です。
デートを重ね付き合うように、相手が喜ぶ発信を重ね、ファンになってもらうのです。
インターネットを存分に活用しよう(宣伝の最大化を図るべし)
路上ライブの性質上、通る人にしか自分の存在をアピールすることができません。ですので、自分の労力に対して、知られる見返りが少ないです。
そこで、インターネットを存分に活用します。
例えば、路上ライブを撮影して、動画サイトに投稿してみましょう。そうすることで、路上にいない人にもあなたの演奏を届けることができます。
今では、スマートフォン一つで動画を撮影から投稿までできます。そして、一人一台持つ時代です。
ほぼ無料で、宣伝の最大化を図れるので、やらない手はありません。
インターネットを活用した宣伝方法は、以下の記事を読むことをおすすめします。
路上ライブ以外にも、ファンを増やす方法はたくさんありますよ♪
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まとめ:路上ライブやストリートライブはどう始めるの?許可やコツ・やり方を解説します。
いかがだったでしょうか?
今回は、路上ライブを行うために必須な知識を解説しました。そして、コツや注意点も詳しく解説しました。
この記事を読んだあなたは、もう路上ライブについては十分な知識がついたはずです。
あとは、実践あるのみです。何事も、やらなければできるようにはなりません。
勇気を出して、あなたの音楽を届けてみましょう!
ただ、現代では路上ライブが通用しなくなってきました。コロナ禍の影響もあり、現実的ではありません。
そこで、インターネットを存分に活用して、ファンを集めることが重要です。
ぼくは、その道の専門家です。音楽人講師として、「個人が音楽だけで生きていく」ことをテーマに活動しています。
その方法は、以下の記事にお伝えしています。ぜひ活用してくださいね♪
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あなたの活動を応援しています。
以上。音楽人講師の凜でした!